データベース：障害回復

■ ログファイル

• データベースを更新する前に、更新内容をログファイルへ書き込む方法を、ログ先書出し方式という。

【ログの種類】

• 更新前ログ：データベースを更新前に戻す(undo処理)ために使用。
• 更新後ログ：トランザクション障害から復旧する場合(redo処理)に使用。

【チェックポイントの種類】

• トランザクション指向：トランザクションが終了するまでチェックポイントを発生させない。
• 演算指向：トランザクション途中でも、演算の切れ目でチェックポイントが発生する。

【トランザクション指向】

• undoリスト：最新チェックポイント以降に開始されたトランザクション。
• redoリスト：最新チェックポイント以降に終了したトランザクション。

【演算指向】

• undoリスト：最新チェックポイント以降に開始されたトランザクション。
• redoリスト：最新チェックポイント以降に終了したトランザクション。最新チェックポイント時点で実行中のトランザクション。

【障害の種類】

• トランザクション障害：回線切断、クライアントPCフリーズなど、主にクライアント系障害。
• システム障害：サーバダウン、DBMS再起動など、主にサーバ系障害。
• 媒体障害：HDD故障などの記録媒体の物理的障害。

【事例】

• T1：Read10回、Write5回

• T2：Read3回、Write10回

• CP => T1開始 ===> CM => T1終了

• CP => T2開始 ==================> 障害発生

※CP：チェックポイント、CM：コミット

[トランザクション障害]

• T2の更新を取り消す：undoリスト+更新前ログ => ロールバック

[システム障害]

• T1：CP以降に開始で障害発生前にCMされているので、redoリスト+更新後ログ => ロールフォワード
• T2：CP以降に開始で障害発生時に実行中だったので、undoリスト+更新前ログ => ロールバック
  • 障害発生時点で実行中のものはロールバックされ、チェックポイント以降に完結したものは、ロールフォワードされる。

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